今日は午前中は市内中学校の卒業式に出ました。市議会は休会でした。 午後から市役所へ行きました。
NEWS23で、「原発事故五年目の真実」を見ました。最大6.1mを想定して原発が建てられていて、16mを超える大津波は「想定外だった」と言われていましたが、2004年にすでに東京電力に予測が伝えられていて「想定内」だったとは驚きました。およそ千年前の地層に大津波の記録があるそうです。 2号機の注水が不可能だったとき、東日本が壊滅する危機だったという話も身震いしました。
これと昨日書いた耐震基準の話とは違います。福島の原発も地震で壊れたわけではありません。原発事故は津波によるものです。 地震に対しどこまで安全率を見るかは、原発と市役所では違うと思いますが、大地震で市役所以外の建物が壊滅状態になって、市役所の建物だけが残ることを想定するのもどうでしょうか。もしそれが正解なら、逆にそういう建築基準(一般の建築物はその基準で建てられているから)でいいのかが問われます。 テレビを見た感想ですが、確かに地震は怖いとは思います。しかし専門的には地震に対しては新耐震基準を信用しています。地震によるひび割れだけでは人命に危険が及ばないという建築基準法の考えです。新耐震基準では、層間変形角(地震時の各階の変形率)の基準もあり、地震時の外壁材の落下に対しても厳しい基準を設けています。しかし耐震基準ですから水害を対象としていません。 だから現在の建築物の構造は場所によっては、台風や津波、高潮の方が危険率が高いと思います。部分的被害でも人命に影響が及ぶからです。 構造設計一級建築士の指定講習で学んだことですが、水害に対しても建築基準法の見直しが行われているようです。遅すぎる感もあります。
明日は、東北大震災の5周年です。災害を永遠に忘れない一日にしたいものです。 |
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