山口県内では岩国市と和木町が、来年度の中学校歴史教科書に育鵬社を採択したそうです。全国11都道府県の公立409校で歴史・公民の教科書に使用されることになったそうです。
ネットで調べたところ、岩国市のある市議会議員が次のように書いていました。 『教科書への思い 市内で使われている小学生の歴史教科書は、東京書籍出版であり、岩国市の教育委員会が採択したものです。私は扶桑社の歴史教科書採択を願います。以下私の過去の議会での発言内容の一部です。
文部省の検定を通った小学6年歴史教科書5種類のうち、日清、日露戦争の記述に対して、産経新聞連載の「教科書の通信簿」によりますと、岩国市で使っている東京書籍は、適切記述ランキングでワーストワンとなっています。
教科書を一読して感じたことは、日本人共通の心のよりどころである神話や伝承、英雄を削除しており、民衆は権力者によって支配され、一貫して抵抗運動を闘ってきたという階級闘争史観に貫かれています。そして、わが国の対外関係や戦争は、他国や他民族への侵略で、破壊や虐殺の限りを尽くしたという自虐的な東京裁判史観に基づいています。これでは、文部省小学校学習指導要領に定められている、第6学年の目標の一つでもある「国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味・関心を深めるようにするとともに、我が国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を育てるようにする」ということと大きな隔たりを感じます。 自分たちの先祖の歴史に深い愛情と大切な誇りをはぐくまない教育を続けていると、他人を、また社会を大事にすることを忘れ、自己の生きる価値さえも見失うのではないでしょうか。 自国や先祖の悪口を書いている教科書を子供たちに与えているのは正常なことではありませんし、そのような国はまた日本を除いて世界じゅうどこにもないはずです。』
ここからまた私の意見です。上記の「扶桑社」とは、今の「育鵬社」のことです。宇部市もこれまで東京書籍を使用しており、来年度も東京書籍が選択されました。
実は、私が先日「東京書籍」の来年度の教科書を読んだ感想もほとんど同じです。6月から7月にかけてすべての教科書が公開されていたはずですが、宇部市民が読めた教科書は東京書籍と帝国書院だけでしょう。それ以外の教科書は(誰かに)毎日隠されていたようです。(複数の人が証言) 今日も、市役所で教育委員会とヒアリングをしましたが、岩国市が育鵬社の教科書を採択したことを話したら、とても驚かれました。山口県内市町村の責任で独自に教科書を選択できることになっているのが事実なら、驚くことはないと思いますが。 また、ニュースでは、日本全国で育鵬社の教科書を選択しないようにする妨害があったようです。下記にニュースを貼り付けます。
『山口・岩国市など育鵬社採択 歴史教科書 妨害恐れ公表せず 2011.9.1 02:12 山口県岩国市など中国地方の複数の教育委員会が、来春から中学校で使用する歴史教科書として日本教育再生機構のメンバーらが執筆した育鵬社の教科書を採択していたことが31日分かった。育鵬社の教科書に対しては各地で採択妨害活動が行われているため、岩国市教委などは採択を公表していない。
育鵬社の歴史教科書を採択したのは山口県岩国採択地区(岩国市、和木町)など来年度、岩国地区では17校で約1400人が育鵬社の教科書で学ぶ。
両地区では7月から8月にかけて採択協議会で採択手続きを行い、各市町の教育委員会が承認したが、育鵬社の教科書に対しては各地で教育委員への圧力などの不採択運動が行われており、文部科学省が求める「静謐(せいひつ)な採択環境」を確保するため結果を公表してこなかった。31日が採択期限のため、1日にも発表されるとみられる。
産経新聞の取材に対し、岩国採択地区事務局とも採択結果について「採択期限である8月31日までは非公表」としており、今後、ホームページで公表する方針』 |
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