夜、『山陽自動車道活性協議会』の総会と懇親会が国際ホテルでありました。 地域活性化を目的としているものです。 私としては、山陽自動車道の片側二車線化よりも急ぐ整備があると思います。湾岸道路の山口宇部道路への延伸が一番の課題で、山口宇部道路の完全二車線化の方が重要だと考えています。
30年前、アメリカのロサンゼルスに行ったことがあります。約5km四方に高速道路が張り巡らされていました。ロサンゼルス市は当時山口県の半分くらいの面積でした。高速道路網の発達に驚かされたものです。 ところで、山口県の人口は現在約140万人です。福岡市の人口は全国の市の人口で多い方から7番目ですが、人口は毎年約8万人ずつ増えて約140万人です。すでに山口県の人口を超えています。 山口県を一つの市ととらえて、効率的な広域行政を目指していかないと、山口県内の小規模の市がこのままだと消滅しかねません。その意味で山口県における地方創生を考えるとき、全国で同じことをやっている観光地化やブランド商品だけで活性化することは難しいでしょう。 山口県は日本一道路が整備されて恵まれていると言われています。これは日本にいる人が思っているだけの妄想です。シンガポールや香港をみれば、日本がかなり遅れていることはわかります。海底トンネルや海峡に架かる橋の数は日本の比ではありません。30年前のロサンゼルスが今の日本よりかなり進んでいましたから、現在では想像できません。 近年、日本の国土の整備では時が止まっている感じさえします。
全国で同じように競っている観光地化やブランド化が無意味とは思いませんが、交通網の整備で地方が便利になると、産業の都会から地方への進出が加速化して、都会への人口流出も減るのではないかと思います。もちろん地方から大都市への移動も便利になりますが、住むところとしての大都市の人口集中には物理的に限界があるので止まるのは時間の問題です。 |
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