宇部市のゴミ袋を値上げ(ゴミ処理費を有料化して大幅に値上げする)する議案が、3月議会で継続審査になり6月議会で採決する予定でしたが、執行部が6月議会前に議案を取り下げました。私は有料化に反対ではありませんが、この案には反対するつもりでした。 宇部日報には理由が「市民への周知不足」と載っていましたが、間違いです。新聞が執行部の意見しか書いてないからですが、委員会では違う理由でした。市がごみ袋を製造して(現在は民間が任意で製造販売している)ゴミ処理費を上乗せして販売すると、ごみ袋の製造コストが今の二倍以上もかかり、1リットル1円(40Lが40円)で市民が負担しても、市に入る金は約10円で、市民が払うお金は40L袋1枚40円に対し、現状のごみ袋代(40リットル袋1枚8円で販売されている)との差額1枚32円の大半が運搬費や販売経費に消えるというお粗末な案であることを委員会で指摘されたからです。有料化の議案の内容が不十分だったから取り下げられました。 5月にあった委員会で、議案の取り下げが提案された直後「すぐ6月議会で修正して出し直す」と執行部が言いました。しかし、私は「新型コロナ対策で全市民に10万円の特別給付をしてまで市民生活を支える時期に、市民から金を取り上げる条例案を出すべきではない。」と委員会で発言しました。その場の雰囲気から、議案が採決されれば否決される流れでした。 宇部日報の記者もその場にいたはずですが、「市民への周知不足」という記事を見て、宇部日報は市長の発言しか書かないのでしょうか。 本会議での議員質問も宇部日報に載りますが、全て執行部の答弁を中心に書いてあり、議員が何を言いたくて質問したかは書いてありません。事前に執行部から執行部側の答弁内容が渡されていたのではないかと疑問を持っています。 議員が何を言いたくて質問しているかを知るのは、議会を傍聴するかFMきららの議会中継を聞くか、全戸に配布される(議員自身が直接書いている)議会だよりを読んでください。 「議会は何もしていない」とよく言われます。新聞が市長の発言ばかり記事にして、議員の発言を書いていないことが原因では。 最近では、副市長を承認する議案やふれあいセンターを指定管理制度にする議案など、いくつも議案が否決されています。何十億もかかる生ごみバイオマス発電を市がやるという議案も議会が止めました。その時、否決された理由が新聞には正確に書いてありません。 新聞がどうであれ、議会がしっかりしていれば、宇部市が暴走するときは止められます。 |
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