今日は、朝から北九州市役所へ仕事で行きました。新日鐵高炉セメント梶i新日鐵の子会社)の仕事で、セメントサイロの工作物確認申請をしています。山陽自動車道のおかげで、ほぼ昼までで終わりました。
宇部市議会で「子供すくすく条例」に議会が反対した理由は、議会が子供をすくすくと育てることに同意しなかったからではありません。条例案に「子どもをすくすく育てるための市民の責務」など、常識で当たり前のことが書かれており、その当たり前のことを普及啓するのに約467万円(ポスターなどの制作費と最大50万円の補助金を8つの団体に配るという執行部の説明)もの予算を使うという内容だったからです。今年度は県からの補助金ですが、条例には「この条例のために市が予算措置をする」と書かれています。つまり、市が「当たり前のことを普及啓発する」ために支出をするというのが、「不要な条例」と判断されました。この条例がなければ困る緊急事態でもなく、条例制定でどう良くなるということもはっきりしません。あっても邪魔にはならないという理由で賛成された議員もおられましたが、県条例にすでにこの種の条例があるので、多くの議員が市条例には不要と判断しました。
私は、この条例の文面に「子育て支援団体(ボランティア団体)の責務」の『責務』という言葉に、「ボランティアに責任と義務を条例化すること」に違和感を持っていました。ボランティアは、人から言われてするものではありません。感謝こそされても、ボランティアで関わったら義務や責任があるものではないと思います。ボランティアは自己満足でやっていると思います。感謝されなくてはならないものでもありません。ボランティアの責務をつけないと市政ができないのであればおかしいと思います。今度の国体ボランティアでも同じことが言えます。
前市長までは、議案が提出されるまでに議会と調整(議員の多数の意見が条例案に反映される)されることが多く、議会が最終的に反対することは無かったそうです。今の正副議長は、「議会の審議優先で事前に調整することはない」という判断でした。そうであれば、議会も民意を反映させるためにあるのですから、審議をすれば議案に反対するものが多かったというのも議会が正常に機能したと言えるのではないでしょうか。 |
|