昨日、平成25年度予算審査特別委員会の審査が終わりました。一般会計予算案は、修正可決されました。採決の内容ですが、修正案は高井仁議員の修正案(私立各種学校教育振興経費助成金の減額変更案)と青木晴子議員の修正案(乳幼児やひとり親家庭の医療費の現行維持案)の二案が出され、青木議員修正案に賛成が14(清志会4人+新政会7人+新風会3人)、反対は12(共産3人+公明4人+新風会3人+民主1人+社民1人)(議長と予算審査特別委員長を除く)で可決されたあと、その部分を除くその他の予算が可決されました。高井議員修正案は否決されました。私は青木議員修正案に賛成しました。 まだ本会議があるので、議会で議決しているわけではありません。
青木議員修正案の内容は、簡単に言えば、「乳幼児医療の制度」を現状のままとするものです。修正するなら、3年前に久保田市長が現行(3歳児未満は無料、3歳からは一科受診500円/一か月毎、入院は千円負担、所得制限あり)を再検討して継続実施したのと同様に再検討すべきであり、単純に無料化ではなく、その財源があるならもっと幅広く子どもの医療費を補助したほうがよいという意見です。今回の予算案(原案)は、3年前の現行を維持した根拠(専門家や市民でつくる検討委員会から現行を評価する答申)を覆し、今回の予算案で急に完全無料化に変更するものでした。医療費の完全無料はよくない(少なくとも自己負担があるべき)という意見もありました。
他市では、乳幼児医療(小学校にあがるまで)は無料のところが大半だそうですが、宇部市は一部有料化にしている代わり、小学校3学年までの医療費の一部を市が負担(3割負担を2割負担に)しています。もちろん宇部市も乳幼児医療については3歳未満までは無料です。ひとり親家庭では子どもが高校を卒業するまで、その親と子に乳幼児医療補助と同様の制度があります(3歳児未満は無料、3歳以上は自己負担一科受診500円/一か月毎、所得制限あり)。子どもの健康診断はもちろん全員無料です。 小学生の医療費を補助しているのは宇部市の特徴ですが、これを小学校高学年まで延ばせないかという意見の方が(青木議員修正案に賛成している議員には)多かったと思います。 今回の委員会は、誠に盛り上がりました。議員から修正予算案が二つも出たおかげで、議員同士の議論と質疑もたくさんありました。議員対執行部だけでなく、議員同士の議論もあるのが、正常だと思います。思わぬところで、議会改革が進んだと思います。 まだ、27日の本会議が終わっていませんが、私にとっては、会派代表質問、産業建設委員会委員長、予算委員会で三日連続の質疑、こんな忙しい議会は初めてです。
写真は、銀天街にある『まちなか環境学習館』の学習室です。予算案に修理費が計上されていたので前日視察に行ったときに撮影しました。 |
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