それにしても、夕方4時55分の緊急地震警報には驚きました。結果は誤報だったわけですが、全国への影響は大きかったと思います。JRも止まったそうですから、あんな警報を突然聞かされた人の何人かは、心臓が止まったり恐怖でおののいた可能性もあります。私もしばらく「いったい何があったのか、今から何が起きるのか」と心配しました。 ああいう誤報は一度でも発信されると、二度と同じ緊急避難の効果は期待できません。オオカミ少年みたいなものですから、天気予報でも警報や注意報が乱発されるのは住みにくい世の中になっていると思います。もちろん、国民の生命を守るための警報ですが、行政責任を回避するために発信するシステムと思われたら、「ああ、またか」と、本当の危機では信じてもらえないでしょう。 警報が出ても、甲子園では高校野球が普通に行われていたそうですが、誤報でも訓練でも、警報に対しては対応するという心構えをまず国民に教育することが必要でしょう。
話は変わって、夕方のテレビのニュースでもうひとつ。米国駐日大使が「米軍は日本を守るために駐留している。大事な役割を担っている。」と言っていました。しかし、昨夜のある番組で、沖縄の人たちは、「沖縄を護るために日本軍が沖縄に駐留している」と思ったら、日本軍から「日本軍は日本を護るためにあるのであって、沖縄のためではない。」と、言っていたのを思い出しました。 日本駐留米軍がどこかの国と軍事衝突した場合、「米軍はアメリカを護るためにあるのであって、日本を守るためではない」と言うような気がします。 私は、反戦論者でも9条堅持でもありません。日本の国は日本が護らないと、アメリカに騙されてしまうと心配しているのです。それをしないで、国防をカルタゴに外注していた東ローマ帝国は滅びました。歴史から学ぶものは大きいです。滅ぶ前に失う国益はいっぱいあります。 |
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