今日は、常任委員会がありました。各議案は、本会議で審議議決される前に、それぞれ関係の常任委員会で審査されます。私は都市建設委員会に所属しています。今日の都市建設委員会に付託された議案には特に問題となる議案はありませんでしたので、私は午前中で終了しました。自分の委員会が終わったあと、文教民生委員会を傍聴しました。一般市民は5名まで傍聴できますが、議員には傍聴の制限はありません。 午後も継続して開催された文教民生委員会では、身体心身障害者への給付金を廃止する議案や略称「子どもすくすく条例」などの審査がありました。結論からいうとこの二つの議案は継続審査となりました。つまり可決に至らなかったということです。 「子どもすくすく条例」には、ボランティア団体の責務、市民の責務などが書かれており、これには違和感があります。ボランティアは自発的であり義務や使命を誰かに言われてやるものではありません。条例で責務として位置づけると、逆に責務を逃れるため見て見ぬふりをすることを助長しかねません。今の世の中はある意味(面倒なことに関わりあうことを極力避ける傾向、個人主義)で冷めています。 またこの条例には、「親は子どもをすくすくと育てる責務がある」というように、誰でも知っている当たり前のことが書かれています。いわゆる理念条例なのですが、この当たり前のことを書かれた条例制定をPRするための予算が約467万円(パンフレット作成費67万円を含む)も計上されています。事業仕分けでさまざまな団体への補助金などを削り、事業の大幅な見直しをやっているのに、こういう当たり前の理念を普及するためとして、400万円以上もの補助金を出すのは無駄ではないでしょうか。 子どもを社会で育てることを意識させるとか、子どもを社会が大事にすることに反論はありません。しかしすでに県条例にも同様の条例はあるのに、その県条例すら周知できていないし、それだからといって市が条例を制定して(事業仕分けで他の補助金を削りながら)予算を使うことはおかしいという反対意見が続出しました。 これまでも市長が提案した議案には市議会も真剣に審議してきました。議会の役割として、市長の提案に納得できない場合は、こういうふうに継続審査となるか否決されることもあるのも、議会の存在価値でしょう。市民の代表である市議会議員の仕事だと思います。 写真は、昨日のくすのきカントリーマラソンの一風景です。 |
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