官僚批判を公然と政治家が言うのは疑問です。官僚制度は江戸時代以前からありました。日本の官僚は優秀です。馬鹿殿(バカ殿)が国のリーダーになっても、官僚がしっかりしていれば国は滅びません。 「維新」という言葉を皆が使いますが、明治維新は官僚を使う体制が変わっただけで、一種のプロレタリア革命だったと思います。平民が政治家になれる時代になったというだけで、官僚制度が変わったわけではありません。官僚をうまく使えなくしたのは政治家自身です。だから「日本維新」が目新しくもないし、責任をとならない政治家が同じなら期待もしていないわけです。「維新」でなくても政治はまともになります。 官僚が優秀でも、その官僚をほおっておけば責任を回避する方向にしか動きません。官僚は官僚のために動いてしまいます。政治が責任をとらないから優秀な官僚をうまく使えないのです。 選挙で選ばれた政治家が責任をとなない方向に動けば、官僚は国民のために仕事ができません。だから政治家の官僚批判は、自らの責任を回避して的を得ていません。政治家が選挙のために発言していると思います。 民主党から大量の離党者が出ています。次の選挙を考えているというより、民主党政権にいた政治家である責任を逃れているとしか思えません。どんな理由があろうと、卑怯者です。こういう日本人が日本をだめにしているわけです。 野田総理が、衆議院を解散して、一時的に内閣支持率が上がったのも、「解散」という責任の取り方が、当たり前のように評価されたのだと思います。 |
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