今日土曜日、いつもは私は会社へは行きません(我が社はほぼ半数が交代勤務しています)が、どうしても急ぐ仕事があるときは出勤しています。最近は毎週土曜日の出勤が多くなりました。ゆとりがなくなったからでしょう。 家ではたまった書類やメールの整理です。情報化社会は便利になりましたが、その分人間は几帳面に仕事をするようになったので、量が増えています。情報化社会とくにインフォメーションテクノロジーの進歩は人間を幸福にしていないと思います。 人間が、パソコンに使われていると思います。アナログの時代の方が時間はゆったりしているし幸せだったのではないかと感じます。
仕事の話をしますが、私の特技は構造計算です。もちろん、コンピューターソフトの時代ですから、ほとんどのこの分野の専門家もコンピューターソフトを使います。 私が構造を学んだ35年前は、ほとんど手計算(電卓と鉛筆)でやっていました。16ビットのMS−DOSの時代でも計算ソフトもありました。私がCADと構造計算ソフトを使い始めたのは、青年海外協力隊からの帰国後の約20年前から(すでに時代はWindows 95)です。35年前は手計算からコンピューターに切り替わる時代でした。私は今でも急ぐ計算は手でやっています。
これは決して今でも無駄ではありません。手書きで計算できる力(構造力学の理論を理解する能力)があって初めてコンピューターの結果を予測できるし、構造計画も簡単にやり直すこともできます。コンピューターは正直ですから、入力ミスをしても忠実に(途中で間違っていると教えてくれない)計算します。手計算の能力があれば結果を見て入力ミスも見つけることができます。これができないのでは、(人間が)コンピューターを使いこなせません。計画が変更になった時、いちいち再入力してコンピューターの結果を待たなくても、部材を決めるときは、手計算の方が速い場合がほとんどです。 元気なうちに構造計算を誰かに教えて、人材を育てたいと思っているのですが・・
昨晩、宇部高50年卒のミニ同期会がありました。還暦記念の話し合いです。今年は還暦ですが、また同期の友人が集まりだしたのも人生の再スタートを意味していると思います。 |
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