12月議会は22日(木)に終わりました。19日(月)と20日(火)にあった総務財政員会で、補正予算の修正案を私が出しました。賛成少数で否決されてしまいましたが、私が修正案を出した理由を書きます。
1億円以上かけて作る中央町三丁目の道路の予算に、納得できる理由を執行部から聞き出せませんでした。すぐそばに既存の道路もあります。道路ができればその地域が活性化するわけではありません。街づくりには、コンセプト(またはストーリーや一貫性)が必要です。 議会が正常に機能するなら、賛成する議員は納税者である市民に理由を説明しなければいけないでしょう。
28日(水)の宇部日報「無辺」に、12月議会でもめにもめた道路設置予算のことがあっさり期待を込めて書かれていました。「中央町一帯を幅4mほどの道が東西・南北と十字架の形で通り抜ける。」と。十字架の形で他にも道路がつくられる話は委員会で執行部から説明されていません。 議会で説明もなかったこの話を、なぜ宇部日報は知っているのでしょう。いったい、どこの密室で街づくりが話し合われているのか疑問に思いました。
以下の内容は委員会で発言した内容と同じですから、すでに公になっていることです。 私は、中央町自体の街づくりに反対したわけではありません。この新設道路予算(合計1億2130万円)に納得できなかったから修正案を出しました。 この街づくりの計画案は、議会の常任委員会で何度も質問されましたが、聞き出せませんでした。中央町三丁目の計画は、この道路を新設するための全体計画がどなっているのか、十分な説明がないままの補正予算でした。しかも、建物補償費7730万円(別に土地購入費1740万円、委託料700万円、工事費1960万円)という過去に例がない高額なものです。二つの建物補償がありますが、南側の道路の角の隅切りのための老朽木造建物補償費に(土地代別で)2690万円の予算がついています。 この建物と土地は300万円(土地代込み)で4年前に取引されていて、現在も「売り物件」と表示してあります。ということは、補償などしなくとも、300万円にいくらか上乗せして土地込みで購入すればよいと考えられます。 もう一方の建物補償費は5040万円(土地代別)です。これも驚きました。
国の補助金が40%ある地方創生の特別予算であっても、国の補助金も国民からの税金です。納税者へ説明できなければ、議会が賛成するのはおかしいと思います。 予算編成権は市長にあり、議会には予算編成権がありません。承認する立場です。ここが議会の大事な役割だと、一部の議員はしっかり仕事をしていたと思います。
多数決で負けたのに、往生際が悪いと言われるかもしれません。たしかに民主主義は多数決ですから、結果には従わなければなりません。しかし、(新聞に私が修正案の提出者と書かれていることもあり)私にも説明責任がありますからここに書きました。 |
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